安定して、心地よく、どこでも音楽を良い音で楽しみたい…
そんな思いでSonyのカセットウォークマン時代から今やiPod、長年イヤホンを使い続けて、探し続けて、やっと「もうゴールしていいよね……」と思えるイヤホン。
SHURE【シュア】 SE 315-CL(クリア)です。
ご存知、シュア掛けと言われる、耳の裏から耳にコードをかけて耳穴に差す装着方法のイヤホンです。シングルドライバーのカナルタイプ。フルレンジ。モニタータイプのイヤホン。色はクリアの他にブラックがあります。
ミュージシャンがライブのステージ上で使用しているイヤホン!まさにあの感じ!
SE315も大音量のステージ上で自分の音をモニターできるよう開発されたモニター・イヤホンです。
さて、5ヶ月ほど使用しての感想は… 大満足です!
【デザイン】
業務用の雰囲気漂う作りの良さ。クリアの方がプロらしさが増してカッコイイですね。
シュア掛けに慣れれば、スッといつも良い状態で耳の中に収まり、安定した音で音楽を聴けます。装着の仕方で音が変って困ると言うことは少ないイヤホンだとと思います。そしてずっと装着してても痛くない。寝転んでも大丈夫。そして、このシュア掛けのおかげでコードを耳の裏にまわすので、コードが頬に触れてアゴ下でブラブラして邪魔ということが無い。
標準で付属のソフトフォーム・イヤパッドが良いですね。このパッドのおかげで耳が痛くなりにくく、どの耳でも穴に良い状態で収まってくれるのだと思います。このパッドの良さが実はこのイヤホンの大きな秘密ではないか?と思うほど。
イヤホン内側に大きく 315 の文字。
わかりにくいですが、右耳用は赤、左耳用は青のマークが付いています。
耳にあたる部分、コードが曲がって負荷が掛かる部分をKevlar素材で補強してあります。曲がり具合が保持される素材なので、自分でフィット感をさらに調節し安定させます。そしてケーブルが交換可能に!コネクター部分も稼働するので、これで断線の心配は軽減されるかな?
自分は使用しない時は必ず付属のソフトケースにクルクルとループをつくって中に収めています。
さらにこのイヤホンの気に入っているところが、コードです。
太くて扱いずらいとの声もありますが、太くてコシがあるしっかりしたコードは絡まりにくく、使うときにコードが絡んでいてイライラすることは少ないです。
クルクルっとまとめケースにしまい。使うときにさっとケースから出し、パラっと解いてiPodに差して装着。面倒なようでもこの使用方法がイヤホンも壊れずストレスも少なく気に入っています。
【音質】
バランスドアーマチュアドライバーでモニターイヤホンという個性から、忠実に音を再現してくれます。質の良い低音と耳が痛くならない綺麗な高音。ボーカルはもちろん、弦楽器なら弦と胴の響き。ドラムもセッティングの違いで変わる音の響きなど、楽器の音が純粋に楽しめます。
外部の音をしっかり遮断してくれるので、地下鉄でも自分の世界がつくれます。ノイズキャンセラー イヤホンとは音質も遮音性も比べ物になりません。音漏れもほぼなく、遮音性の高い静かな世界で繊細な音は、やみつきになりますね。
原音再現に優れているモニタータイプ イヤホンなので、アーティストやエンジニアが聴かせたい、聴いて欲しい意図した音で曲を楽しめるイヤホンなのでは?と思います。
エンジニアの方がアーティストとレコーディングの際にスタジオのモニタで確認しながら作り上げた音を、このSE315のようなモニタ イヤホンで音を聴く事は、その時に確認していた音に近い音で楽しめるのではないか?と思います。
低音が足りないという評価もありますが、
低音が弱いのは、そうレコーディングがされているからでは?と思います。試しにドンシャリ打ち込み系を聴いてもそれなりにバランス良く低音も楽しめ、曲が破綻しないようなバランスで、低音がブンブンと質良く音作りされているがわかるような気がするからです。
ドラムのセッティング、そのスタジオの音のクセ。その時代のレコーディングのトレンドなど楽しめる気がします。
楽器の音、場の空気、作り手の意図を正しく(?)楽しみたいなら、ぜひオススメ。どの音楽で鳴らしてもすごく楽しいです。苦手な音楽ジャンルとか無いと思います。前述したように、レコーディング時にアーティストがスタジオモニタで確認したその音を、同様の特徴を持ったイヤホンで音楽を楽しむのですから。
ですが、そういうのは関係なく…
低音をいつも効かせて、音楽を迫力で楽しみたい方には物足りないかもしれませんね。
イヤホンパッドは多数、各サイズ付属します。
では外してみましょう。
パッドを外す際には、パッド全体を持って外すとソフトフォームがボロボロになってしまうので、中芯のプラスティックの部分だけ爪でを隙間に立てて、芯の末端を爪で押し抜く感じで頑張って外します。ちょっとコツが要りますね。
いくつか装着して視聴してみます。
黄色い耳栓パットは音全体はクリアになった気がしますが、高音がちょっと耳に刺さる気がします。見た目が微妙…
3段白フリンジ。耳にあわせてキノコのカットが必要です。こちらも音がクリアになった気がしますが、トゲのある音質かな…。
通常付属の黒いイヤパッドの方が好きですね。良く言えば暖かみのある音なところ…でしょうか。
とりあえず、簡単に視聴してみただけなので、後日また付け替えてしっかり視聴してみたいですね。
SHURE のイヤホンはまだ上位クラスの SE425 と SE535があります。もちろん余裕のある方は最上位のSE535を。
コストパフォーマンスの良さでは SE315がオススメ。デザインが統一されていて上位クラスに比べてもチープさは無く、この音質をこの値段で!と考えると非常にバランスが良いと思います。1万円前後のイヤホンに満足出来ない方の次のステップに是非!
最近聴いていないアルバムも是非このイヤホンで聴いてみてください。そのアーティストの凄さを再認識と新しい発見があります。
【追記】2012.03/14 (text,photo)
2011年の暑い夏が過ぎ、涼しくなってきた頃から、ちょうど耳が掛かる部分のコードが変色してきました。
クリアのG-Shockなどが紫外線や汗などで変色するのですが、あの感じですね。……耳の裏の部分は特にねぇ……色々な汁が出てますから変色(緑色!?)が激しいです。一応、変色するのを想定しての購入でしたが、気になる方は黒を買った方が良いですね。2011年の夏は激しく暑かったのでね〜…… 新しいコード一応買おうかな♪